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技術情報

ソフトスイッチング技術

先進のスイッチング技術であるソフトスイッチングを採用しました。これにより充電時80%、放電時77%の高効率を実現しました。

電源制御部のデジタル化

電源制御部のデジタル化により、再現性の良い高精度な充放電装置を実現しました。

セルフキャリブレーション機能

各電力ブロックは、セルフキャリブレーションにより常に最適な状態に保てるように設計してあり、経年変化による性能の変化やメンテナンス性を向上させました。

双方向コンバータ技術

双方向コンバータ技術は、電源のコンパクト化と充電と放電の切替の高速化を実現しました。これによりさまざまな電源の試験を可能にしました。

高効率の回生技術

従来のドロッパ方式(半導体などを利用してその抵抗で放電する方式)の様に放電時の電力を熱に変換するのではなく、大容量電池が放電する時の大きなエネルギーを無駄なく高効率で一次側の電源系統に電力回生する事が可能です。今まで熱に変換し、消費していた放電時の電力を有効活用でき、この熱エネルギーの発生を抑える事で、空調設備等の運転コストも削減可能です。

モデル カ行(充電)効率 回生(放電)効率
60Vタイプ 実力値 82% 実力値 77%

低ノイズ

系統へのエミッションも十分配慮したVCCIクラスA準拠の性能です。

ACラインに悪影響を与えないクリーンな入力波形

放電時に商用電源に電力を回生するときの逆潮流電流波形は歪率5%以下のクリーンな正弦波です。また単独運転防止機能など系統連系ガイドラインに準拠した安全装置を装備してますので、系統に異常が発生した場合、速やかに安全装置が動作するように安全設計がされています。

高精度

高精度高分解能の16bitD/Aコンバータ採用で、定電圧設定分解能1mV(60Vタイプ)、定電流設定分解能10mA(300Aフルスケールに対して)を実現しました。また高安定基準電圧IC、高安定度抵抗で0.1%FSを実現しました。

高速充放電切替

充電と放電をスムーズに切替る双方向コンバータ技術により、充電と放電とが切替わるクロスポイントにて、ノッチの発生や電流波形のオーバシュート/アンダーシュートが発生しないスムーズな電流切替を実現しました。また定電流モードにおいて充電から放電に切替わる時間も1ms以下(実力値500μs:60Vタイプ)と高速動作を実現しました。(定格出力電流の-99%~+99%の変化に対して)

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リップル重畳はオプションで容易に実現 ※工場出荷時オプション

60Vタイプは、周波数特性を重視した当社独自の方式で10kHzまでゼロクロス歪のない正弦波を実現しました。10kHzまでフラットな周波数-振幅特性で計測精度を左右される用途にも余裕で対応します。また大電流リップル重畳を連続で行う場合でも出力フィルタコンデンサに電解コンデンサを使用していませんので長期高信頼運用を可能としました。
 ●リップル波形は正弦波・矩型波・三角波を標準装備
 ●任意波形のダウンロードが可能
 ●実車の電流波形をダウンロードし信頼性試験が可能
 ●パルス波形とリップル重畳の併用が可

充放電アプリケーションソフトウェア

パルス波形設定画面

複雑な試験パターンを簡単にプログラミングする事が可能なユーザーフレンドリーなアプリケーションソフトウエアです。
 ●保護設定機能
 ●アラーム表示機能
 ●リアルタイムビューア

充放電パターンプログラミングは専用のパターンプログラムソフトウエアで簡単な操作でプログラミングも可能です。
 ●充放電パターン6万ステッププログラミング可能
 ●高速10ms間隔でパルスパターンを実行
 ●CSV形式のパターンデータ取り込み可能実車から採取したデータを加工して試験パターンを作成可能

高速・同時のサンプリングのデータロギング

本装置に専用の多チャンネルデータ収集ユニット「DU104シリーズ」を接続する事で、各チャンネルが正確に同期したサンプリングを実現しました。この同期機能により各チャンネルのタイミング誤差がなく安定したセル電圧を計測可能です。サンプリング速度は最速で1msと高速で、当社の高速動作可能な充放電システムの最速ステップ10ms時でも余裕のサンプリング性能を実現しました。最大104chのセル電圧を10msで収集可能です。最大5台までのマルチ接続で520チャンネルまで拡張可能です。

恒温槽インターフェイス

充放電サイクルプログラムに連動させ、恒温槽をコントロールする事が可能です。この機能により供試体使用環境下における充放電特性を試験する事が可能となります。また、インターロック機能により充放電装置、恒温槽間の相互監視を行い、異常検出時に停止させる安全設計になっています。

メンテナンスが容易

計測部や制御部などの調整部分をフルデジタル化、自動キャリブレーション機能により常に最適な状態に自動校正されるように設計されておりますのでメンテナンスが容易です。電源部はユニット化されており、万が一電源ユニットが故障しても故障部分の交換を容易に対応可能なように設計されています。またファームウェアなどの機能アップなどもLANインターフェイス経由で行えるのでメンテナンス等によるシステムの非稼働時間を大幅に削減可能です。

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高信頼かつ拡張性の高いIPネットワークへの対応

IPネットワーク接続により運用中の充放電システムのリアルタイムな計測情報をモニターすることはもちろん異常発生時にネットワークを介して電子メールなどによる異常通知や遠隔地からの監視制御にも対応可能です。またファイルサーバを追加する事により、信頼性の高いシステム構築が可能です。

ネットワーク構成例

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仕様

仕  様\形  名 60V 300A 17.5kWタイプ 600V 75A 25kWタイプ 600V 150A 50kWタイプ 600V225A 75kWタイプ 600V 300A 100kWタイプ
出力チャンネル数 1チャンネル
定格出力 充放電電圧 0~60V 0~600V
充放電電流 ±300A ±75A ±150A ±225A ±300A
充放電電力 ±17.5kW ±25kW ±50kW ±75kW 100kW
出力範囲
定電流設定 範囲/分解能 ±300.00A/10mA ±75.000A/5mA ±150.000A/5mA ±225.00A/10mA ±300.00A/10mA
確 度 設定値×0.1%±150mA 設定値×0.1%±50mA 設定値×0.1%±100mA 設定値×0.1%±150mA 設定値×0.1%±200mA
リップル(20Hz~1MHzにて) 定格電流の0.1%rms以内
定電圧設定 範囲/分解能 0.000~60.000V/1mV 0.00~600.00V/10mV
確 度 設定値×0.1%±10mV 設定値×0.1%±100mV
リップル 定格電圧の0.1%rms以内
定電力設定 範囲/分解能 ±17.500kW/1W ±25.000kW/1W ±50.000kW/2W ±75.000kW/3W ±100.000kW/4W
確 度 設定値×2%±17.5W 設定値×2%±25W 設定値×2%±50W 設定値×2%±75W 設定値×2%±100W
電圧計測 範囲/分解能 -1.000~+63.000V/2mV -1.00~+630.00V/20mV
確 度 読み取り値の0.1%±6mV 読み取り値の0.1%±60mV
電流計測
(Highレンジ)
範囲/分解能 ±315.00A/10mA ±78.000A/2.5mA ±157.000A/5mA ±236.000A/7.5mA ±315.00A/10mA
確 度 読み取り値の0.1%±100mA 読み取り値の0.1%±25mA 読み取り値の0.1%±50mA 読み取り値の0.1%±75mA 読み取り値の0.1%±100mA
電流計測
(Lowレンジ)
範囲/分解能 ±31.000A/1mA ±7.0000A/0.25mA ±12.0000A/0.5mA ±23.0000A/0.75mA ±31.000A/1mA
確 度 読み取り値の0.1%±10mA 読み取り値の0.1%±2.5mA 読み取り値の0.1%±5mA 読み取り値の0.1%±7.5mA 読み取り値の0.1%±10mA
充放電切替方式 機械式接点を用いないスムーズな電流切り替え
充放電切替時間
(設定電流の-99~+90%に対して)
1ms以内 10ms以内
回生効率(定格電圧・電流・電力時) 77%以上 80%以上
設定/計測間隔 10ms
保護機能 過電圧保護・過電流保護・過温度保護・系統連系保護装置内蔵(単独運転防止機能)・漏電ブレーカ装備
入力電源 電源電圧 AC200V±10% 3相 50Hz/60Hz
消費電力(定格出力時) 約22kVA 約32kVA 約63kVA 約94kVA 約125kVA
環 境 使用条件 0~40℃/20~85%RH (凍結・結露なきこと)
冷却方式 ファンによる強制空冷
外形寸法(W×H×Dmm) W750×H2000×D1100以内 W750×H2000×D1100以内 W1500×H2000×D1100以内 W1500×H2000×D1100以内 W2250×H2000×D1100以内
質  量 700kg以下 950kg以下 1100kg以下 1300kg以下 1600kg以下
備  考 80Vまで対応可能        

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