SD-M |
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2023年3月販売終了 |
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特長 | |
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1.DC モーター負荷で発生する回生電力やサージなどをバッテリーのように吸収し試験機器を保護可能。 | 2.EV・HEV 車などにおけるモーター駆動源の替りとして直流電源で供給。また模擬電池として使用可能。 |
3.内部抵抗を抵抗器などを使わず疑似的に0.000~ 0.200Ωの範囲で、1mΩ単位で可変可能。 | 4.オールインワンタイプで簡単な操作と配線で使用可能。 |
通常の直流電源でDCモーターを駆動する場合コイルに相当するインダクタンス部分による逆起電力の発生や 、モーター自体に物理的に加わる外力により発生した回生電力が、直流電源に戻りトラブルになる場合があります。 通常は逆流防止ダイオードをつけて電源自体は保護可能ですが、DCモーター側は、ダイオードにより発生したエネルギーの行き場がなくなり 異常電圧になりDCモーター側の電源ラインを共にしているセンサーや電子制御回路などが損傷する場合があります。DCモーター用試験電源装置は、電力を吸収する機能を追加しあたかもバッテリーのように電力の供給と吸収が可能な試験用CV/CC直流電源です。
可変CV/CC直流電源(連続1600W対応)に電子負荷(連続1000W対応)機能を搭載したことにより、DCモーター駆動試験時に発生する回生電力やサージ電圧を強力に吸収します。吸収機能はバッテリーのように駆動電圧を越えた場合のみ吸収します。
EV化や自動運転化の為に油圧や負圧・ワイヤリングなどから電動化されたパワーステアリングモーターや補助モーターなどの駆動部の電源環境評価などに最適です。寒冷地など内部抵抗が高くなった電池などの模擬などに最適です。
通常可変CV/CC直流電源は、内部でフィードバック制御しているので内部抵抗は実質0Ωで、リモートセンシングなどの機能を使用すれば、供給点(センシングポイント)まで内部抵抗+配線抵抗込みで実質0Ωが可能ですが、実際のモーター環境では電源の内部抵抗+配線抵抗があります。また化学電池は温度やいろいろな条件で内部抵抗が変わりますが、この装置は内部抵抗を1mΩ単位で任意可変可能です。
電力供給と電力吸収機能が1台で可能です。
モーター駆動は1600Wまで可能ですがサージなどの逆起電力が発生した場合や回生電力が発生した場合でも1000W程度まで吸収できます。
DCモーターはインダクタンスがあり、急激なON/OFFにより逆起電力が発生する場合がありますが、その逆起電力を吸収することが可能です。また逆起電力が発生しないように台形制御のように立ち上がり・立下りに角度をつけてソフトスタート・ソフトストップのような動作を設定することも可能です。
内部抵抗は0.000Ωから0.200Ωの範囲で、1mΩ単位で可変できます。抵抗値は電源内部で疑似的に処理しているので、実際の可変抵抗器のように抵抗設定値が熱になることもなくしかも精密に設定できます。(直流的な動作に限ります。過渡的な現象の近似には適しません。)
直流電源に電力吸収機能が付いているのでバッテリーの充電や放電のような動作が可能で、内部抵抗やCV値等を可変できるので、精密な電圧・電流の設定が可能なバッテリーの模擬装置として最適です。CC機能や各種保護機能により負荷側が短絡(モーターロック、始動電流過剰状態など)した場合の保護機能も充実しています。試作の負荷側の回路が短絡状態でもCC設定やOCP設定を最適にすることで部品発熱や部分的溶断など致命的状態になる前に電源出力を高速で停止できます。
バッテリの状況を設定することでバッテリーに近似することが可能です。
スルーレート可変機能により立ち上がり角度・立下り角度を設定可能です。モーターのスロースタートストップ用途のほか試作機械部の動作確認や過電流防止や逆起電力防止などに使用できます。
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