2020年3月販売終了(後継機種はHX-S-G)
HX-G2 / HX-G4 FIシリーズ |
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特長 | |
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1.インテリジェント並列運転機能搭載。 容量の異なる同電圧の機種混在で合計10台まで並列運転可能 |
2.専用ケーブルで台数も合計容量も自動識 |
3.フルデジタル制御でさらに便利に | 4.高速応答1msで大電力タイプでも高安定 |
5.先進のスイッチング技術で高効率90%以上を実現 | 6.シリアル通信ポート標準装備 |
7.オプション機能の充実(内部抵抗可変、シーケンシャルON/OFF、立上りモード選択機能など) | 8.入力(動作電源)は国内向け三相200Vのほか海外で主流の三相400Vの(342V~440V)にも対応 |
9.50μm以上の粒子に対応した防塵フィルター標準装備 | 10.防塵フィルター装着状態で周囲温度50℃でも100%連続出力可能 |
11.信頼性の向上で3年保証を実現 |
関連アプリケーション |
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電源の内部抵抗を疑似的に可変することで、太陽電池や 燃料電池、化学電池をエミュレーションすることができます。定電圧モードで動作しているとき、負荷電流による電圧降下を意図的に発生させることが可能で、この機能により化学電池(放電時)の内部抵抗や太陽電池燃料電池のI-V特性をより簡単に近似させることが可能になりました。外付抵抗などを使わないため、わずらわしい抵抗値の変更のたびに抵抗器などの切替作業なども不要なります。また抵抗体からの発熱や電力損失がありません。外付けの物理的摺動式抵抗器に比べ、半導体方式デジタル制御の等価動作なので、ブラシ等劣化や経年変化よるガリΩのような接点等の接触不良によるチャタリングや抵抗値が不安定な状況などがありません。繰り返しの再現性も心配なくRS-232Cインターフェースから簡単に設定できます。
設定された内部抵抗値に応じて出力電流に反比例するように高速に内部抵抗相当分出力電圧値を変化させるため、外付け抵抗方式に比べ外付け抵抗の電力ロスがありませんので設置スペースや空調ロスが大幅に低減されます。
※直流的な動作に限ります。過渡的な現象の近似には適しません。
出力・電圧タイプ | 30Vタイプ | 60Vタイプ | 500Vタイプ | 1000Vタイプ | ||||
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総出力 | 可変範囲 | 設定分解能 | 可変範囲 | 設定分解能 | 可変範囲 | 設定分解能 | 可変範囲 | 設定分解能 |
6 kW | 0~150mΩ | 2mΩ | 0~600mΩ | 5mΩ | 0~41.7Ω | 0.5Ω | 0~167Ω | 2Ω |
12 kW | 0~75.0mΩ | 0.5mΩ | 0~300mΩ | 2mΩ | 0~20.8Ω | 0.5Ω | 0~83Ω | 1Ω |
18 kW | 0~50.0mΩ | 0.5mΩ | 0~200mΩ | 2mΩ | 0~13.9Ω | 0.2Ω | 0~55.6Ω | 0.5Ω |
24 kW | 0~37.5mΩ | 0.2mΩ | 0~150mΩ | 2mΩ | 0~10.4Ω | 0.1Ω | 0~41.7Ω | 0.5Ω |
30 kW | 0~30.0mΩ | 0.2mΩ | 0~120mΩ | 2mΩ | 0~8.3Ω | 0.1Ω | 0~33.3Ω | 0.5Ω |
36 kW | 0~25.0mΩ | 0.1mΩ | 0~100mΩ | 1mΩ | 0~6.94Ω | 0.05Ω | 0~27.8Ω | 0.5Ω |
42 kW | 0~21.4mΩ | 0.1mΩ | 0~85mΩ | 1mΩ | 0~5,95Ω | 0.05Ω | 0~23.8Ω | 0.2Ω |
48 kW | 0~18.8mΩ | 0.1mΩ | 0~75mΩ | 1mΩ | 0~5.21Ω | 0.05Ω | 0~20.8Ω | 0.2Ω |
54 kW | 0~16.7mΩ | 0.1mΩ | 0~66mΩ | 1mΩ | 0~4.63Ω | 0.05Ω | 0~18.5Ω | 0.2Ω |
60 kW | 0~15.0mΩ | 0.1mΩ | 0~60mΩ | 1mΩ | 0~4.17Ω | 0.05Ω | 0~16.7Ω | 0.2Ω |
66 kW | 0~13.6mΩ | 0.1mΩ | 0~54mΩ | 1mΩ | 0~3.79Ω | 0.05Ω | 0~15.2Ω | 0.2Ω |
72 kW | 0~12.5mΩ | 0.1mΩ | 0~50.0mΩ | 0.5mΩ | 0~3.47Ω | 0.05Ω | 0~13.9Ω | 0.2Ω |
78 kW | 0~11.5mΩ | 0.1mΩ | 0~46.0mΩ | 0.5mΩ | 0~3.21Ω | 0.05Ω | 0~12.8Ω | 0.1Ω |
84 kW | 0~10.7mΩ | 0.1mΩ | 0~42.5mΩ | 0.5mΩ | 0~2.98Ω | 0.05Ω | 0~11.9Ω | 0.1Ω |
90 kW | 0~10.0mΩ | 0.1mΩ | 0~40.0mΩ | 0.5mΩ | 0~2.78Ω | 0.05Ω | 0~11.1Ω | 0.1Ω |
96 kW | 0~9.4mΩ | 0.1mΩ | 0~37.5mΩ | 0.5mΩ | 0~2.60Ω | 0.05Ω | 0~10.4Ω | 0.1Ω |
102 kW | 0~8.8mΩ | 0.1mΩ | 0~35.0mΩ | 0.5mΩ | 0~2.45Ω | 0.05Ω | 0~9.8Ω | 0.1Ω |
108 kW | 0~8.3mΩ | 0.1mΩ | 0~33.0mΩ | 0.5mΩ | 0~2.31Ω | 0.05Ω | 0~9.3Ω | 0.1Ω |
114 kW | 0~7.9mΩ | 0.1mΩ | 0~31.5mΩ | 0.5mΩ | 0~2.19Ω | 0.05Ω | 0~8.8Ω | 0.1Ω |
120 kW | 0~7.5mΩ | 0.1mΩ | 0~30.0mΩ | 0.5mΩ | 0~2.08Ω | 0.05Ω | 0~8.3Ω | 0.1Ω |
電力用ダイオードや高出力LEDなどに一定の電流を流して通電試験を行う用途では、従来の直流電源では内部回路に改造を加える必要がありました。 これは、従来の直流電源が主に定電圧での使用を想定しているためで、ダイオードのように非線形なV-I特性を持つ負荷に対して、定電圧モードで立ち上げ→電流ゼロ→順方向閾値電圧を越える→電流急激に上昇→定電流設定値をオーバー→電流制御開始(トランスファ 領域)→定電流に安定という過程をたどるためでした。 HX-G4 FIシリーズでは使用目的にあわせて従来型の定電圧(CV)優先モードとダイオードなどに最適な定電流(CC)優先モードを選択使用できるようにしました。 これにより、ダイオード負荷でもオーバーシュートのない速い立ち上がりの電流が得られます。
出力電圧、電流のスルーレート(上昇率、降下率)を設定する機能を装備しました。 この機能は電圧、電流、上昇、降下についてそれぞれに設定でき、出力のON-OFF時、出力設定の変更時のどちらにも有効です。
出力電圧、電流のスルーレート(上昇率、降下率)を設定する機能を装備しました。 この機能は電圧、電流、上昇、降下についてそれぞれに設定でき、出力のON-OFF時、出力設定の変更時のどちらにも有効です。
太陽電池など緩やかに変化する発電デバイスの最大電力点追従 (MPPT)装置の適正試験などに最適です。
また電源装置からスイッチON/OFFによる通電では正常動作するが緩やかに変化するような発電デバイスでは正常動作しない場合、もしくは0Vからその装置の定格電圧まで緩やか可変すると、冷却用ファンが回転する前に内部回路が動作し排熱できない、CPUなどを内蔵したデジタル制御回路の初期化段階が長引き、その間パワー部や周辺装置と協調が取れない、発振回路が正常に動作しないなどの異常な挙動を起こさないかテストする場合にも最適です。
またランプや大容量コンデンサ(容量の大きいものバッテリーなどは逆流防止対策必要)、誘導負荷(接続する場合逆流防止、逆起電力対策必要)など、突入電流が寿命に影響する負荷では、電圧の立ち上げ時にスロープを付けて突入電流を抑えたい場合にも最適です。
出力電圧・出力電流の外部アナログコントロール、出力電圧・出力電流のアナログモニターなどのアナログ部は内蔵された絶縁アンプ(アイソレーションアンプ)で電源出力部と絶縁されていますので高価なアイソレーションアンプは不要です。また外部からの出力ON/OFF制御、電源の状態・アラーム(ステータス)信号や緊急停止信号入力、パソコンとの通信IFポートなども内蔵のフォトカプラ回路などにより電源内部と絶縁されています。コモンライン(アース・グランド)も絶縁されていますので、異なる電位での使用のほか、コモンモードノイズの低減や電流の回り込みによる短絡や計測側での感電などを防止するのに役立ちます。
同電圧の異なる容量の機種でも専用フラットケーブル(別売の並列運転ケーブル)を接続するだけで接続台数(最大10台)を自動認識。並列運転ケーブルがPARA OUTのみ接続された電源がマスター機として動作します。このマスター機に並列運転ケーブルにてデイジーチェーン方式で接続された電源の並列情報が集約されるので、並列接続を意識せずあたかも一つの大容量電源としてワンコントロール(計測値、設定値、保護値等も合計された値で簡単コントロール)で制御できます。通常は個別に使用し、容量が必要になったときだけ、並列する場合に最適です。
並列台数を増加しても過渡回復特性(定電圧動作での負荷電流急変に対する電圧変動の回復特性)が劣化しない、新マスタースレーブ方式を採用。マスター、スレーブ間の制御遅れがなく、常に良好な過渡回復特性を維持します。
電圧・電流や保護レベル、設定・計測表示とも4桁デジタル、3組の電圧・電流・保護レベルを設定可能
RS-232C/RS-485を標準装備(最大31台接続)
※ VBA,VB・NETでの直流電源装置・電子負荷装置制御ソフトウェア開発者向け通信(RS-232C)サンプルソースはこちら
設定により、フロントパネルのON/OFFスイッチを使用せず電源投入されてから約2秒後に出力が立ち上がるようにできます。配電盤のブレーカや開閉器などや組込み装置内の主電源から一括通電により設定された値で出力可能です。
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