電池充放電電源装置・充放電コントローラー
【CDPシリーズ】




概 説

本電源装置は、電池の充電・放電試験用に設計された直流定電圧/定電流と、これを 制御するための充放電コントローラー(GP-IBインターフェイス内蔵)により構成され、 予め設定された充放電電流、充放電時間等のパラメータに従い自動的に電池の充放電を繰り返すことを目的とする装置です。 特に放電モードにおいては、放電電流制御の全てを内蔵された半導体により行うため、放電電流値を0アンペアから最大値まで充放電電流制御と同様、任意に設定することができますので自由度のある、信頼性の高い「電池充放電電源装置」となっています。




システム構成図




特 長

  • 充放電電源と充放電コントローラーの組合せで、大容量から中・小容量の電池にも 対応します。
  • 定電流又は定電圧による充放電試験ができます。
  • 電池の充放電に必要な全てのパラメータが用意されています。
  • リアルタイムでの、電池電圧・充放電電流・動作モード・電源ステータス等がモニタできます。
  • 動作中いつでも、全ての設定パラメータを呼出し、確認することができます。
  • ローカルで設定できるパラメータは、全てリモート(GP-IB)で設定できます。
  • ローカルでモニタ可能な測定値・モード・ステータスは全てリモートでリードバックできます。GP-IBシステムで信頼性評価試験を行うのに最適です。
  • アナログモニタ(電流・電圧)、その他のモニタ出力を装備していますので、インテリジェントレコーダー等で信頼性評価試験ができます。
  • 外部インターロック機能がありますので、安全な電池操作ができます。


充放電コントローラ(CDC-01)

●機能・表示
  1. 設定パラメータ、及び設定範囲
    a)「VOLTAGE(V)」 [CHG] 定電圧充電時の電圧(充電終止電圧)
    [DCH] 定電圧放電時の電圧(放電終止電圧)
    b)「CURRENT(A)」 [CHG] 定電流充電時の電流
    [DCH] 定電流放電時の電流
     設定分解能≦1/4000 of f.s(各パラメータ共)
    c)「CYC COUNTER」 [CYC] 充放電の繰り返し回数 1~99999
    d)「MODE TIME」 [CHG] 充電時間0~999H59M
    [PA1] 充電後の休止時間 同上
    [DCH] 放電時間    同上
    [PA2] 放電後の休止時間 同上 (最大 999時間59分)
  2. 充放電動作モード
    a)[CHG] 放電 b)[PA1] 充電後の休止
    c)[DCH] 放電 d)[PA2] 放電後の休止
  3. ファンクション
    a) [MAN 1] 単動-1(タイマに支配されない単動)
    b) [MAN 2] 単動-2(タイマに支配される単動)
    c) [AUTO] 上記2)に示したモードを順次、自動的に実行(タイマ支配)
  4. 開始、停止命令
    a) [START] 動作開始命令
    b) [STOP] 動作停止命令(即時停止)
  5. その他のスイッチ
    a)[REM/LOC] リモート/ローカル切換えスイッチ
    b)[RES] サイクルカウンタリセット
  6. ランプ(表示のみ)
    a)「定電圧」、「定電流」、「異常」(電源の現在状態)
    b)「リスン」、「トーク」、「SRQ」(GP-IBの状態)
●外部とのインターフェイス
  1. モニタ(背面端子台)
    [CHG] 充電動作中(※) [DCH] 放電動作中(※)
    [CC] 定電流/(定電圧)で動作中(※) [ALM] 電源異常(※)
    (※)印:接点出力→接点容量:24V、50mA
    [MONI V] センジング点で検出した電池電圧(DC 10V/f.s)
    [MONI A] 充電、又は放電電流(DC 10V/f.s)
  2. インターロック入力(背面端子台)
    [INT LOCK] 外部よりインターロック信号を受信し即座に電源動作を停止する
    入力接点→接点容量:5V、10mA以上(高信頼性要)
  3. インターフェイスコネクタ(背面)
    [ANALOG] 電源本体とのインターフェイス(アナログ信号)
    [DIGITAL] 同上(デジタル信号)
    [GP-IB IN/OUT] GP-IBインターフェイスコネクタ
●入力電源:AC 100V±10%、1φ、50/60Hz約200VA

●動作環境:温度0~40℃、湿度10%~90%、(凍結、結露、腐食性ガスのないこと)

●単体寸法:425W×147H×450Dmm  把手、ゴム足、突起物は除く



充放電機能・3種類のパターン
「START」コマンドから「STOP」コマンド迄選択されたモードを1回実行。(充電、放電)
選択されたモードを、当該モードに設定された時間だけ実行。しかし、時間終了前でも「STOP」を操作することにより、モード停止可能。
「充電」→「充電後の休止」→「放電」→「放電後の休止」のモード順で、それぞれのモード別に設定されているパラメータに従って自動的に実行し動作を停止条件に至るまで繰り返す。

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