バッテリ充放電試験に必要な定電流(CC) 充放電、定電流定電圧(CC/CV)充放電などの基本的な充放電モードの他、パルス充放電機能をサポートします。
バッテリの電圧、温度計測については、電力回生型ハイブリッド電源(RZ-X2)、高速多チャンネルデータロガー(DUシリーズ)で計測タイミングを同期できるため、高精度、高品質なデータの収集が行えます。
また、双方向CAN通信によるBMU連動をサポートしており、BMUからのバッテリ状態の取得とBMUへの各フラグ制御ができます。
これにより、上位装置(ECUなど)との通信を模擬した充放電試験を実現し、実環境に近い充放電の挙動を再現することができます。
更には、動力電動化によるバッテリ+BMUの高度な挙動を再現したい環境に対応したBMUアクセス周期 国内最速の10ms(※2)をサポートしたモデル(LinkAnyArts-CD BMU/Automotive)もご用意しております。
電池監視ユニット(BMU)からのCANデータを最大200件まで充放電試験に組み込み、以下の動作が行えます。
CANデータと閾値との比較判定の結果を元に保護動作させることができます。(保護停止)
CANデータを、充放電電流や充放電電力の制限値として動作させることができます。
CANデータと閾値との比較判定の結果を元に連動動作させることができます。(試験停止、ステップ移行、パターン移行、指定先への移行)
CANデータと充放電装置のデータとをCSVファイル形式で同期保存できます。
BMU連動で使用するCAN出力制限、CAN動作条件が設定できます。
CANデータの定義情報(項目名称、開始ビット位置、換算係数、オフセットなど)をCANデータベースから参照しますので、お客様のご利用になるBMU仕様を充放電試験に容易に組み込むことができます。
また、送信データを10グループ登録でき、うち5件(送信設定)までを組み合わせて、設定された送信間隔でBMUへ送信することができます。このほか、BMU連動の試験条件として、受信設定(電力制限設定、連動対象シグナル判定設定など)も設定できます。
これにより、お客様のご利用になるBMUの仕様にあわせて自由に送信メッセージを組み込むことができ、上位装置(ECUなど)の模擬を行うことができます。
パターン編集で設定できるCAN送信設定・CAN判定設定・CAN充放電電力制限値の組み合わせを、
プリセットとして10件分事前作成することができます。
※画面は開発中のものです。実際の商品とは異なる場合がございます。
試験の実行中は、パソコン画面上に試験の実行状態や、各設定値、計測値が表示され、計測値はリアルタイムビューワ画面でも表示できます。また、リアルタイムビューワは縦横スケールの設定機能を搭載、これにより、見たい範囲を自在にモニタリングすることができます。
評価グループ×プログラム(※3)×パターン(※4)の3階層構成を導入、これにより複雑な試験プログラムを簡単に組むことができます。
また、試験単位での入れ替えや繰返し回数の設定が容易にできるため、多彩な評価試験にも対応できます。
パルス充放電試験では、データロガーなどで測定し、CSV形式で保存された電流値または電力値のログファイル(最大6万ステップ)をインポートして、充放電試験のパルスパターンとして使用できます。
データロガーDUシリーズと連携ができ、高精度な同時多チャンネル電圧、温度計測が行えます。 更にDUシリーズに実装する電圧・温度ボードにあわせて、自由に設定できるため、電圧・温度チャネル数を多彩に選択できます。
試験データは、CSV 形式でパソコンに保存されます。
充放電試験に必要な各種パターン、ステップの移行や試験を停止する条件の判定機能をサポート。
RZ-X2やデータロガー、恒温槽と常に通信を行い、異常発生時、試験を停止します。
また、試験停止要因を簡単に確認できます。