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直流電源(DC電源)とは、乾電池やACアダプターのように、直流(DC)の電気を供給する装置です。しかし、一般的な直流電源は、入力される電気の状態や、接続する機器(負荷)の消費電力によって、出力する電圧や電流が変動してしまうことがあります。
直流安定化電源とは、電圧・電流の変動を常に監視・補正し、極めて安定した直流電力を出力できる高機能な直流電源です。入力電圧や負荷が変動する環境でも、設定した値を正確に維持し続けるため、わずかな電力の揺らぎも許されない精密機器の研究開発や品質評価、生産ラインなど、プロフェッショナルな現場で不可欠な装置です。
当ページでご紹介している製品は、すべてこの「直流安定化電源」です。
直流電源 (直流安定化電源) |
DZ-Xシリーズ |
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スイッチング電源とは、電力を効率よく変換するための制御方式(スイッチング方式)を用いた電源装置のことです。現在、パソコンの電源ユニットやスマートフォンのACアダプターの他、測定器、通信機器など、ありとあらゆる用途で使われている、高効率・小型・軽量という利点を持つ、最も主流な電源です。
直流電源 (直流安定化電源) |
ZX-Sシリーズ |
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電源単独でシーケンス動作が可能、パソコンやシーケンサーが無くても簡単なシーケンスをプログラミングして動作可能です。また定評のズーム機能搭載でLタイプの場合、最大出力電圧の80Vから最大出力電圧の1/8にあたる10Vまで(Mタイプは最大出力電圧の320Vから80Vまで、Hタイプは最大出力電圧の640Vから80Vまで)レンジ切替等無しで無段階に最大出力電力までディレーティングなしで取り出せます。
直流電源 (直流安定化電源) |
HX-S-Gシリーズ |
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入力電圧(動作電源)をアジアで主流の工業用公称電圧380V,400Vの三相電源に対応し標準装備の防塵フィルター装着状態で周囲温度が50℃まで100%連続運転可能に強化した3年保証のタフでスタイリッシュな大容量直流電源装置です。インテリジェント並列運転機能搭載で、同一電圧機種なら異なる容量の機種と混在可能。
直流電源 (直流安定化電源) |
LX-2シリーズ |
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直流電源 (直流安定化電源) |
KX-Sシリーズ |
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EX電源で定評なズーム機能搭載・小型スイッチング方式で定電圧電源としても定電流電源としても使用可能な定電圧/定電流(CV/CC)方式直流電源 100Wタイプはファンレスで低騒音です。
直流電源 (直流安定化電源) |
HX-S-GSシリーズ |
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タフでコンパクトな直流電源です。防塵フィルター標準装備で悪環境で40℃まで100%連続運転が可能。出力入力18kW~60kWタイプのサイズを約40%コンパクトにました。電圧(動作電源)をアジアで主流の工業用公称電圧380V,400Vの三相電源に対応し周囲温度が50℃まで100%連続運転可能に強化した大容量直流電源装置です。
直流電源 (直流安定化電源) |
HXシリーズ |
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直流電源 (直流安定化電源) |
HV-Xシリーズ |
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安全(外部トリップ、ステータス出力、任意設定可能な過電圧/過電流設定)、親切設計(外部アナログ制御、LAN標準装備)、簡単(高圧専用出力ケーブル、スロースタート、立ち上がりモードの選択、タイマーオプションなど)
リニア電源とは、ノイズの極めて少ない高品質な電気を供給するための制御方式(シリーズレギュレータ方式)を用いた電源装置のことです。古くからある信頼性の高い方式で、現在でも出力される電力の「質」が最優先される場面で利用されています。リップル(脈流という電気の揺らぎ)が少なく、安定性が高いため、わずかな電気的ノイズも許されないデリケートな電子部品、電気回路、電気機器の評価、試験にとって不可欠な電源です。
直流電源 (直流安定化電源) |
GP-Rシリーズ |
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直流電源 (直流安定化電源) |
TMK1.0-50形 |
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コンセントの電気(交流AC)は電圧が常に変動しており、精密な電子機器をそのまま動かすことはできません。直流安定化電源は、この不安定な電気を、非常に安定した「揺らぎの少ない」直流(DC)に変換するための装置です。その仕組みは、大きく3つのステップに分かれています。
コンセントから入力された交流(AC)は、まずトランスで扱いやすい電圧に下げられます(変圧)。次に、ダイオードを使ってプラスとマイナスが入れ替わる波を一方向の流れに揃え(整流)、最後にコンデンサで電圧の波をなだらかにして(平滑)、直流に近い形に変換します。
直流に近い形に変換された後、出力検出回路により、電源の出力電圧が設定された値と一致しているかどうかを、常にチェックし、出力の変化を瞬時に検知します。
もし、接続した機器(負荷)の動作により生じるごくわずかな出力の変化であっても、瞬時に検出します。
検出した出力の変化を打ち消すように、回路が自動で出力を調整し、一定に保つよう補正をします。 例えば、出力が下がりそうなら、出力を上げる、出力が上がりそうなら、出力を下げる「監視 → 出力変化の検出 → 補正」という一連の動作(フィードバック制御)を非常に高速で繰り返すことで、出力は常に設定値通りに維持されるのです。
このステップ③の補正方法によって、「リニア電源」と「スイッチング電源」という2つの方式に分かれます。