1)定電圧・定電流源とあるのに、電圧を上昇させると、それにつれて電流も一緒に変化してしまいます。電圧を上げても電流を一定に保つようにしたいのですが、どの様に設定すれば良いでしょうか。 |
電源は定電圧モード、又は、定電流モードのいずれかでご使用いただけるようになっております。
電源に負荷抵抗などを接続して、電圧をかけると、オームの法則から電流は一義的に決まりますので電圧を変化させると、電流もそれにつれて変化します。
電圧を上げて、電流を一定に保つには、電圧を上げると同時に負荷抵抗値も大きくする必要があります。
抵抗負荷の場合、定電圧状態(CVモード)で電圧を上げると電流が増えます。定電流状態(CCモード)で電流を抑制するとそれに応じて電圧も抑制されます。 |
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例えばR=10Ωの負荷抵抗に、電源から定電圧モード(CV)でE=20Vに設定すると、オームの法則の 『I=E/R』によりI=は2Aになります。電圧を上げると電流が増えます。また定電流モード(CC)で定電流値を2Aに設定した場合、R値とI値を固定している為定電圧値を20V以上に設定しても電圧は20V以上には上がりません。この状態で定電圧値を20V以上から20V以下に下げますとCCモードがCVモードに移行し電圧も電流も下がります。 |
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2)冷却ファンの吸排気の方向はどの向きですか? |
FAN付の強制空冷タイプの電源は、基本的には前面から吸気し、背面から排気する設計になっております。前面パネルに吸気口が無く、側面から吸気するタイプがありますので、個別に取扱い説明書をご覧の上、確認をお願いします。
電源の前面側(又は側面)、背面側それぞれに吸気、排気用スペースの確保をお願いします。
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3)出力ONしてもCV/CCランプ点灯しない、又は、出力ONしても出力が出ないのですが、何を確認すればいいですか。 |
まず、負荷を外してください。その上で、出力電圧を確認してください。
それでも、電圧が出ない場合は、CVツマミ、CCツマミを右方向に少し回してみてCVまたはCCランプが点灯するかどうか確認をお願いします。この操作でCV/CCランプが点灯しない場合は、修理をご依頼願います。
同様に、上記操作で出力が出ない場合も、故障が疑われますので、修理をご依頼願います。
修理のご依頼は、お取扱いの販売店にお問い合わせ願います。
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4)故障している様ですが、確認方法を教えて下さい。 |
製品故障と思ったら
1.電源製品に対する入力電源接続状態と適正な電源電圧入力であるかを確認ください。
2.電源接続等に問題なければ、故障している可能性があります。
該当機種の取扱説明書の「故障時の対応」、又は、以下の項目に沿って電源製品の動作状況をご確認の上、弊社お客様サービスまでご連絡下さい。
① 入力電源ケーブルは正しく接続されていますか。
② 入力電圧は適切なものが入力されていますか。
③ 電源を入れたときにどのような表示が出ていますか。
④ FANは回転していますか。
⑤ プリセットボタンを押して表示が、押す前とではどのように変わりましたか。
⑥ functionの設定を変更していれば、どの設定になっていますか。
⑦ CV、CCランプのどちらのランプがついていますか。
もしくは、両方とも、消えている、点灯していますか。
⑧外部コントロール端子に何か接続していますか。
接続している場合は、正しく接続されていますか。
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5)電源前面のCV、CCランプは何を表していますか? |
これらのランプは電源製品の動作モードを示すものです。
CVは、定電圧制御(Constant Voltage)、CCは、定電流制御(Constant Current)略で、定電圧源として動作しているか定電流源として動作しているかを示しています。
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6)定電流源として利用したいが、定電流源に切り替えるスイッチが見当たりません、どの様に設定すれば良いですか。 |
高砂製作所の電源には、定電流源に切り替えるスイッチはありません。
定電流源としてご使用いただくには、CCツマミを操作して、左に回していくと電流制御に自動的に切り替わります。この時CCランプが点灯します。その上で、CVツマミを少し右に回しておくと、CCツマミで電流を設定できます。
詳しくは該当製品の取扱説明書「定電流電源としての使い方」をご確認ください。
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7)直流モーターやバッテリーにつなぐときに注意点はありますか? |
バッテリーなどの充電された負荷やモーター・コイルなどの誘導性負荷などを直接直流電源装置に接続するとを思わぬトラブルになる場合があります。
このような負荷を接続する時は、逆流防止用のダイオードを出力端子に接続することで、事故を未然に防ぐことができます。
高砂製作所では、そのような使い方をなさるお客様の為に、大電流タイプのダイオードBOXを提供しておりますので、販売店又は弊社営業窓口にお問い合わせ願います。
逆流防止ダイオードなしてバッテリーと接続すると以下のようなことが発生する場合があります。
●バッテリー接続時に電源の内部平滑コンデンサーへ瞬間的に大電流が流れ込み!端子部などを溶断・損傷する可能性があります。
●電源OFF時など、直流電源装置側へ電流が流れ込みバッテリーを徐々に放電します。長時間接続の場合は完全放電(過放電状態)しバッテリーも損傷する場合があります。
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逆流防止ダイオードなしてモーターやコイルなどの誘導性負荷と接続すると以下のようなことが発生する場合があります。
●電源の出力変化やモーター・コイルなどに物理的変化が加わった場合などに逆起電力やサージ等の高い電圧が発生し電源やその他を破損する場合があります。
●出力OFF時やモーター類に外部要因により回生電力が発生し電源装置へ電流が流れ込み電源装置故障や思わぬ状態になる場合があります。
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8)逆流防止ダイオードはどうして電源に標準で入っていないのでしょうか? |
逆流防止ダイオードは、電源の定格に従った電圧、電流を流す必要がありますので、大きな電力に耐える必要があり、高価な素子になりますので、標準では電源内に入っておりません。
容量性負荷をご使用するお客様には、ダイオードBOXをご紹介しております。
販売店、又は、高砂製作所営業窓口にお問い合わせ願います。
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9)リモートセンシングとは何ですか? |
センシングとは
電源製品の出力端子から負荷までのケーブル配線長や太さより発生する「電圧降下」を補償する機能です。
検出場所において「電圧降下」が発生すると、電源ではその検出場所が設定電圧になるように電源の出力電圧を制御します。
参考リンク→(電源装置のリモート・センシングとは)
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10)リモートセンシングが効かない。使い方を教えてください。 |
マニュアルのセンシングの設定欄をご覧いただき、設定、及び、センシングケーブルが正しく接続されているか、ご確認をお願い致します。
解決できない場合は、「その他製品に関するお問い合わせ」のページから、お問い合わせ願います。
お問い合わせページはこちら
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11)PCで電源の出力を制御しているときに、本体の出力のON/OFFを手動で行えますか? |
PCによるリモート制御時には本体前面パネルのOUTPUTボタンは使えなくなりますので手動でのON/OFFができなくなります。
ZX-S、HX-S-G等の電源ではLocalボタンを押すことで、前面パネルで操作可能になり、ON/OFF可能です。その場合は、PCとの接続が外れてしまいますのでご注意願います。
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12)リップルが電源仕様で示された値よりも高い値になる原因は何でしょうか。 |
入出力ケーブルがノイズの影響を受けている可能性が考えられます。
ケーブルをを確認してみてください。
入力ケーブル、出力ケーブル、リモートセンシングのケーブルが、それぞれ撚り線になっていることを確認してください。
また入力ケーブルと出力ケーブルが近づきすぎていないか配置を見直してください。
製造後7~10年以上経過し、オーバーホール等を実施していない電源では、電解コンデンサの劣化により、リップルが高い値になる場合があります。この場合は、オーバーホールを行うことで解決しますので、お取扱いの販売店にご相談願います。
▼電源装置の製造年度は、こちらから調べられます。
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13)電源を並列に接続したが、連動しない。何かほかに設定が必要でしょうか。 |
電源の出力だけを、接続しても連動しません。
マニュアルを確認しながらコントロール線を接続し、ディップスイッチの位置を設定してください。
並列接続が完了していると、マスター側の電源はCV/CCランプが点灯し、スレーブ側の電源は、CCランプが点灯しますので確認できます。
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14)FKシリーズを用いてバッテリーのシミュレーション(模擬蓄電池・エミュレーション)をしようと思いますが、AC電源を接続して、CVモード、ΔRを設定しましたが、電圧が出ません。なぜでしょうか?
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FK-3シリーズは電子負荷と言って、負荷抵抗の代わりになるものです。負荷抵抗の挙動を様々な角度から設定できますが電源ではないので、電子負荷装置から電圧を発生させること
はできません。
例えば、12Vのバッテリーを模擬する場合は、CVモードで12Vを設定します。そこにつなぎこむ外部電圧が12V以上にならないと、電流が流れません。電流値は、設定した
ΔRと、(外部電圧-12V)=ΔVで決まります。
自動車などのオルタネータ―(直流用発電機)などで他励磁式(永久磁石等を使わず初期発電用の励磁電流をバッテリーに依存するタイプや制御回路に始動時電源が必要な場合)は、電子負荷と直結しても発電が開始されない場合があります。その場合は外部励磁電流用(初期励磁)に小型の直流電源などをダイオード経由で接続してください。設定例 電子負荷 CV値12.6V以上 小型直流電源 CV値は電子負荷CV値より0.5V以上低い値を設定します。(小型直流電源には逆流防止ダイオード必要) |
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15)5年ほど一度も使用していない電源を使用する際の注意事項はありますか? |
5年間電源に一度も通電していない場合は、弊社にて点検またはオーバーホールを行った後、ご使用をお願い致します。そのまま通電すると、有寿命部品(電解コンデンサやファンなど)の品質・性能劣化による故障が発生する可能性があります。
長期保管品を弊社にて点検、オーバーホールせずに動作させると、発煙・発火につながる恐れがありますので、ご使用の前に以下のページから弊社にお問い合わせください。
お問い合わせページはこちら
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16)マニュアルをPDFで送ってほしい。 |
PDF版のマニュアルは、各製品のページ、または、取扱説明書ダウンロードからウンロードできます。
→ダウンロードページはこちらから
ご希望の機種のマニュアルが掲載されていない場合は、以下のお問い合わせのページから、製品名とマニュアル希望を明記の上、お問い合わせ願います。
お問い合わせページはこちら
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17)電源を組み込んだシステムを考えています。ネジ穴位置、寸法の分かるCADデータを送ってほしい。 |
CAD版のデータを、ご希望の方は、以下のお問い合わせのページから、製品名を明記の上、お問い合わせ願います。
CAD版が準備できない場合はPDF版になりますこと、ご了承願います。
お問い合わせページはこちら
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18)三相入力の直流電源に、ACをつなぎこみましたが、動作しません。確認方法を教えてください。
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AC入力電源が単相3線か三相3線かどうかをご確認願います。
3相入力の直流電源には三相3線の入力電源を接続してください。
単相3線を誤って接続している場合が報告されています。
ご準備頂いたAC電源が3相か単相3線かどうかが不明の場合は、テスターで確認することができます。
テスターをAC電圧測定レンジで各線間を測定した際に、1か所が200Vで残り2か所が100Vの場合には単相3線、各線間の電圧が全て200Vの場合には三相3線となります。
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19)三相電源がありますが、単相の直流電源への接続方法を教えてください。 |
三相3線のうち二相を使用することで単相の電源を動かすことが可能です。
電源の負荷の取り方によっては相間のバランスが崩れ発熱したり、電力会社との契約によっては、規約違反になる場合もありますので、ご注意願います。
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20)高砂製作所の電源を買いたいが、直接購入することができますか?それとも販売店はありますか? |
高砂製作所では、お近くの販売店をご紹介しております。
お問い合わせのページから、ご住所などをお知らせください。
お問い合わせページはこちら
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21)ZX1600を使用していますが、1800Wで使用したいのですが、問題はありますか?。 |
ZX-1600シリーズは定格出力電力1600Wの電源です、定格を上回る出力電力で使用されると故障の原因となりますので、定格電力の範囲内でご使用ください。
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22)ZX電源のツマミの軸が折れました。ロータリーエンコーダーだけ小売してもらうことは可能ですか? |
ロータリーエンコーダーの交換は、基板からロータリーエンコーダーを取り外したり、再度取り付ける修理となりますので、弊社にて修理致します。修理問い合わせのページからお申込み願います。
お問い合わせページはこちら
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